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Thirst

 サンジはなんだかんだで面倒見がいい。なんだかんだ、というと語弊があるかもしれないが、女に対してだけでなく男に対してもあれやこれやと面倒を見ている。職業病というよりは世話焼き体質なのだろうと思う。奴の育った環境を考えればどちらかといえば世話を焼かれていたほうだろうから、その反動じゃなかろうか、とゾロは思っている。毎日喧嘩ばかりの自分に対しても、やれ水分を取れ、やれおやつを食えと喧しい。 &n...

トリックスターの喜劇

 ロロノア・ゾロは気付いてしまった。それは、仲間になった時からどうにもムカついて仕方がないコック、サンジの秘密だ。たぶん隠していることなのだろう。そうでなければあの良く回る口があんな重要っぽい事を船長や女共に黙っておくはずがないのだ。だから、これを知っているのはゾロだけだと思う。   ―――奴は狐だ。狐が化けてんだ……    ある夜のことだった。とても寒い夜で...

問い合わせ先不在にて返答なし。

 2年だぞ、2年。    2年もありゃ人は変わる。変わろうと思って過ごしてきたんだから尚更だ。フランキーはなんかもう人間とかけ離れた感じになってた。おれもハタチも超えて身も心も強くなった。20を超えるって言うのは、所謂大人の仲間入りってヤツで、まあいままでもおれはオトナだったわけだが、益々ダンディな大人になったわけだ。当時は頑張っても伸びなかった髭だって結構増量したし。 &...

逃走失敗

(なんでなんだよあのクソ野郎は……! ナミさんが言ってた事忘れたのか!?)    とある島で行われている島民全員参加の鬼ごっこ大会で、参加者としてハンターから逃げ回るサンジは口に銜えていた煙草のフィルターをぷっと吐き出した。    サンジと同じ逃走者グループとは別にハンターグループがいて、そのハンターがいわゆる鬼となり参加者を追いかけ回すこのゲームで、サンジは...

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